京都市南区・築50年の日本家屋リノベーション⑧
工事も残すところ仕上げ工事のみとなり、入れ替わり立代わりで各業者が仕上げに入ります。
まずは今回のメイン仕上げである塗装業者による内装塗装。壁のプラスターボードからラワン材等の木部まで下地処理を行いながら塗装を進めていきます。
塗装にて仕上げが施されることで、ボード面には硬質的なシャープさが生まれ、ラワン材は艶を出すことで高級家具のような雰囲気になりました。
床の無垢フロアはもとより塗装された商品を施工していますが、これで空間の雰囲気に重厚感が出たように思います。又、仕上げが入ることで、自然光による光の射し込みがより顕著にあらわれ、空間の豊かさがグッと増してきました。設計者としては、ここでようやく自分が計画していた設計とを一つ一つ答え合わせをしているような感じです
塗装業者の後には一部壁紙を施工するクロス業者、そして玄関土間を施工する左官業者が続きで仕上げに入ります。このあたりは現場が混乱しないように細かく調整しながら工程をたてていかなくてはなりません。
パントリー内部の壁紙はキッチン側から見たときに目立ちすぎないようにダークグリーン系のクロスを貼りました。棚も取り付けられ以前より格段に収納力がUPしています。
そして玄関土間の左官仕上げであるモルタル金鏝押え施工。玄関土間は場合によってはタイル等も施工しますが、今回のLDKの雰囲気やクライアントのライフスタイルから素朴な素材であるモルタルを仕上げに採用しました。
ほとんどの仕上げ工程が完了し、後は細かい棚付けや照明をとりつけ、美装を待つだけとなりました。いよいよ完了時期が迫っています。