京都市南区・築50年の日本家屋リノベーション⑦
この日はキッチン施工日でした。既に立ち上げた前壁には先行してタイルが貼られ、前壁の内側にキッチンを組み立てて行きます。今回は最もシンプルな壁付け用のI型キッチンの為、施工もシンプル。朝から作業してお昼過ぎには施工完了という流れでした。
このような前壁を設けてシンプルな壁付け用のI型キッチンを施工し対面キッチンとする例はコストパフォーマンスも高い為、最近ではスタンダードな方法となりつつあります。キッチン本体の施工がシンプルな分、前壁の設計には少し気を配ります。このような前壁式の対面キッチンではキッチン作業面を見えないように前壁自体の高さをキッチン天端+200~300mm程度とりがちですが、ダイニング側からは少し高い印象となり、せっかくの対面なのに対人同士の気配が区切られるように感じるので、アトリエしまうまではキッチン天端+50mmくらいの高さで前壁を設計しています。勿論壁が低い分、食器洗いの際の水返し等の配慮が必要となるので、壁の厚さを大きくとり、水返しや油跳ねの対応と、食器類を一時的に置けたりと利便性の向上にも努めています。
そして何事もなくキッチンが施工されました。床の仕上げやタイルの色目、照明の雰囲気等から優しいベージュ色を採用しています。
キッチン施工も無事に終わり、いよいよ完成に向けての施工が始まります。最後は壁面の塗装作業と土間左官作業の仕上げ工程です。
既に玄関には左官下地の砕石が敷かれており、塗装工事の段取りをみて仕上げていきます。いよいよラストスパート、一層に気合が入ります。