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京都市南区・築50年の日本家屋リノベーション②

解体が無事に終わり、いよいよ大工さんによる木工事が本格的に始まります。
元々の仕上げ材が剥がされ、空間の全貌が露わになり、よりイメージを掴みやすくなりました。
今回のリノベーションで空間の印象を大きく左右する天井の仕上げや形状について、立派な梁や軸組の位置を確認しながら大工さんと打合せをします。

新たにLDKとなる場所は元々直上階のない、いわゆる「平屋」状態で下屋根の複雑な小屋組みがダイレクトに見られました。今回はキッチン・ダイニングとなる部屋のみを元の小屋組みを下地に、空間の強弱を生み出しながらもなるべくシンプルな形状となるよう切妻形状の天井を組むことにしました。リビングとなる部屋は元の敷目天井を残し、新旧が混ざり合う独特な空間を目指します。

解体後の軸組が露わとなった瞬間は真の意味で木造建築の力強さを感じます。1本の柱に対し複数の梁が複雑に絡みあい、支持する柱の力強さと構造の合理性がより際立ちます。今回はこの部分もデザインとして活かすことにしました。

天井形状が決まり、早速下地を起こします。屋根形状に沿った勾配天井の下地組です。
天井の低いところと高いところを設け、空間に強弱をもたしています。下地の中には断熱材を敷き詰め、機能性の向上もはかります。

これからもどんどん木工事は続いていきます。

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