京都市南区・築50年の日本家屋リノベーション①
この10月より京都市は南区で築50年程の日本家屋のリノベーションが始まりました。
元は先々代が建てた住宅を先代とクライアントである息子さんが暮らし育ってきた趣ある日本家屋を、生活スタイルが変わるタイミングで息子さん夫婦が住み継ぐ為のリノベーションです。
新たな土地で新築を建てたり、中古物件を購入しリノベーションしたりされる中で、代々住み続けてきた家を世代が変わっても住み継ぐ為のお手伝いさせていただけることは本当に光栄でありがたいことです。
今回は昔ながらの8畳間や6畳間が連続した間仕切りの多い間取りを、新しいライフスタイルに合わせてLDKとして一体化し、家事効率を高める為に動線や収納を見直しながらデザインをしていく計画です。
大きな建物ですので、コストに合わせ、1階の約半分をリノベーションすることにしました。
計画が固まり、早速解体工事がスタートです。部分的に残す箇所も多いので解体専門の業者さんではなく、大工さんにて丁寧に解体を進めていきます。
解体を進めると今となっては珍しい竹小舞の土壁や立派な梁が露わになりました。クライアントとこの梁を隠すのは勿体ないよねってことで、早速デザイン変更。既存の梁組を活かした天井仕上げに再デザインです。
元々の計画から工事内容を変更することは、手間やコストに影響することもあるので敬遠されがちですが、リノベーションにおいてはこのライブ感こそ醍醐味です。解体後は柔軟に対応するよう心掛けています。