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#002「築50年の日本家屋をヴィンテージリノベーションしたアトリエ併設住居」-滋賀県大津市-

滋賀県は大津市にある築50年の木造住宅は、瓦屋根・縁側・雪見障子・船底天井と、いかにも日本家屋らしいエレメントの集合体のような建物でした。既に化けるポテンシャルを秘めた建物に力任せのような設計は不要と考え、もとの建物が持っている佇まいに寄り添うように、肩の力を抜いて設計開始。間取りも大きく変更せず、必要な構造補強と断熱環境を整え、後はもとの素材を活かすシンプルなリノベーションプランでまとめました。
ご近所から、以前この家に住まわれていた方のご子息が、住まい手のいなくなったこの家を、売りに出すことを反対するくらい思い入れがあったとお聞きしました。大切に残されてきた家に敬意を残しつつ、これから新しい時間を刻んでいく、そんな想いのこもったリノベーションになりました。